大腸ポリープ切除

大腸ポリープ切除

大腸ポリープの日帰り切除について

大腸ポリープの日帰り切除について

神戸市中央区・三宮のとよだ内科・内視鏡クリニックでは、大腸カメラ検査(下部消化管内視鏡検査)中に大腸ポリープが見つかった場合、その場で切除を行う日帰り手術に対応しています。

大腸がんの多くは、「腺腫」と呼ばれる良性のポリープが数年から十数年かけて徐々にがん化することで発生すると考えられています。そのため、ポリープの段階で発見し、適切に切除することが大腸がん予防につながります。

当院では、「見つけること」だけでなく、見つけたその日に治療まで完結できる体制を整えています。患者様が再度検査や手術のために通院する負担を減らし、安心して治療を受けていただけるよう努めています。

検査と同時に切除・入院不要

ポリープ切除は、大腸カメラ検査中にそのまま行うことが可能です。改めて手術日を設定する必要がなく、多くの場合は入院不要の日帰り治療となります。

鎮静剤(静脈麻酔)を使用している場合は、眠っているようなリラックスした状態で切除を行うため、痛みを感じることはほとんどありません。

また、大腸ポリープの多くは自覚症状がありません。便潜血検査陽性をきっかけに見つかることもあれば、症状のない方が受けた大腸カメラ検査で偶然発見されることも少なくありません。

「症状がないから大丈夫」ではなく、定期的な大腸カメラ検査によってポリープを早期発見・早期治療することが、大腸がん予防の最も効果的な方法の一つです。

当院で対応している切除方法

大腸ポリープにはさまざまな大きさや形状があります。当院では、病変の特徴に応じて最適な治療法を選択し、安全性を最優先に切除を行っています。

どの方法で切除するかは、検査中の詳細な観察結果をもとに、消化器内視鏡専門医である院長が判断します。

コールドポリペクトミー(CSP)

スネア(金属製の輪)を用いて、電流を使用せず機械的に切除する方法です。

主に10mm以下の小さなポリープに対して行われます。

  • 出血や穿孔(腸に穴が開くこと)のリスクが比較的低い
  • 熱による組織損傷が少ない
  • 回復が早く、安全性の高い治療法

近年、小型ポリープに対する標準的な切除方法として広く行われています。

ホットポリペクトミー

スネアでポリープを把持した後、高周波電流を流して切除する方法です。

コールドポリペクトミーでは対応が難しいポリープに対して行います。

  • 切除と同時に止血効果が期待できる
  • ポリープの形状や大きさに応じて選択

病変の状態を慎重に評価し、必要な場合に適応しています。

EMR(内視鏡的粘膜切除術)

平坦な病変や比較的大きなポリープに対して行う治療法です。

病変の下の層(粘膜下層)に生理食塩水などを注入して病変を浮かせた後、スネアで切除します。

  • 腸管へのダメージを軽減できる
  • 安全性を高めながら切除が可能
  • 主に10~20mm程度の病変に対応

病変の大きさや形態を十分に評価し、安全に切除できる症例を選択しています。

当院での対応範囲と連携体制~安全を最優先にした治療方針~

当院では、「切除できるか」ではなく、「安全に完全切除できるか」を最も重視しています。

10~15mm程度のポリープは日帰り切除が可能なことが多く、20mm程度まで対応できる場合もあります。

しかし、ポリープの大きさだけでなく、

  • 形状
  • 発生部位
  • がんの可能性
  • 出血・穿孔リスク

などを総合的に判断し、より高度な治療が望ましいと判断した場合には、無理な日帰り治療は行いません。

20mmを超える大きな病変や、ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)が必要と考えられる場合には、

  • 神戸大学医学部附属病院
  • 神戸市立医療センター中央市民病院
  • 薫風会佐野病院

などの連携医療機関へ速やかにご紹介いたします。

患者様にとって最も安全で適切な治療を選択することが、当院の基本方針です。

切除後の病理診断

切除したポリープは、すべて病理検査(顕微鏡による組織診断)を行います。

病理診断によって、

  • 良性ポリープか
  • がん化の前段階である腺腫か
  • 早期大腸がんを含んでいないか
  • 追加治療が必要か

などを最終的に判断します。

当院では、せんば病理診断科クリニックへ病理診断を直接依頼しています。

担当する病理専門医は、神戸大学医学部附属病院で消化管病理を専門としてきた医師です。

検査会社を介さず、専門病理医へ直接依頼する体制を構築しているため、

  • 結果報告が比較的迅速
  • 気になる所見があれば直接相談可能
  • 消化管病理に精通した専門医による診断

というメリットがあります。

内視鏡医による「形態(見た目)の診断」と、病理専門医による「顕微鏡での確定診断」の両方を大切にし、正確な診断につなげています。

結果は通常2週間後の外来で詳しくご説明し、今後の経過観察の間隔や治療方針についてもご案内いたします。

切除後の注意事項

ポリープ切除後は、出血を予防するため、以下の点にご注意ください。

  • 切除後1週間程度は、飲酒・激しい運動・重い荷物を持つ作業はお控えください
  • 香辛料の強い食事など、刺激の強い食事は控えめにしてください
  • 当日はシャワーのみとし、長時間の入浴や温泉は数日間お控えください
  • 切除当日は、消化の良い食事を心がけてください
  • 鎮静剤を使用した場合は、当日の車・バイク・自転車の運転はできません
  • 強い腹痛、大量の血便、発熱、めまいなどの症状があれば、速やかに当院へご連絡ください

ポリープを切除した後こそ、定期検査が大切です

一度ポリープができた方は、将来的に新たなポリープが発生する可能性があります。

そのため、ポリープ切除後も定期的な大腸カメラ検査による経過観察が重要です。

次回の検査時期は、

  • ポリープの個数
  • 大きさ
  • 病理診断の結果
  • ご家族の大腸がん歴
  • 過去の内視鏡検査歴

などを総合的に判断し、ご提案いたします。

ポリープを切除することはゴールではなく、大腸がんを予防し続けるためのスタートです。

とよだ内科・内視鏡クリニックでは、検査・治療・その後の経過観察まで、一貫して患者様をサポートいたします。