大腸カメラ検査

大腸カメラ検査

大腸カメラ検査とは

大腸カメラ検査とは

「大腸がんは予防できるがんです。」

これが、私たちが大腸カメラ検査に力を入れている理由です。

多くの大腸がんは、良性のポリープが長い年月をかけてがん化することで発生します。つまり、ポリープの段階で見つけて切除することができれば、将来の大腸がんを未然に防げる可能性があります。

大腸カメラ検査(下部消化管内視鏡検査)は、肛門から細い内視鏡を挿入し、大腸全体を直接観察する検査です。検査時間は20~40分程度です。

大腸ポリープや大腸がんだけでなく、潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患、出血の原因となる病変まで詳しく調べることができます。

また、ポリープが見つかった場合には、その場で切除できることも大腸カメラ検査の大きな特徴です。

神戸市中央区・三宮のとよだ内科・内視鏡クリニックでは、「大腸がんで悲しむ方を一人でも減らしたい」という理念のもと、一人ひとりに丁寧な大腸カメラ検査を行っています。

大腸がんは内視鏡検査で予防可能

大腸がんは日本で最も多いがんの一つで、女性のがん死亡原因の第1位、男性でも第2位を占めています。一方で、大腸がんには他のがんにはない大きな特徴があります。それは、「内視鏡検査で予防可能ながん」であるということです。

大腸がんの多くは、良性のポリープが時間をかけてがん化することで発生します。大腸カメラ検査でポリープを見つけて切除してしまえば、がんになる前の段階で防ぐことが期待できます。当院の2025年度の実績では、大腸カメラ検査を受けた方の66%にポリープや大腸がんなどの病変が見つかっています。「症状がないから大丈夫」とは限らないことを、私たちは日々実感しています。

20代・30代でも大腸がんは増えています

「大腸がんは高齢になってから心配する病気」と思われている方は少なくありません。

しかし近年、20代・30代の若い世代における大腸がんの増加が国内外で報告されており、決してご高齢の方だけの病気とは言えなくなっています。実際に、若年層の大腸がんによる死亡数も増加傾向にあることが知られています。

背景には、食生活の欧米化や運動不足、肥満などの生活習慣の変化が関係していると考えられています。一方で、若い世代は自治体の大腸がん検診の対象となっていないことが多く、「まだ若いから大丈夫」と考えて受診が遅れてしまうケースも少なくありません。

また、血便や便秘・下痢などの症状があっても、「痔だろう」「ストレスのせいだろう」と様子を見てしまうことがあります。

大腸がんは早期に発見できれば治療の選択肢が広がり、ポリープの段階で見つけることができれば、将来の大腸がんそのものを予防できる可能性があります。

「若いから大丈夫」とは言い切れない時代になっています。
気になる症状がある場合は、年齢にかかわらず一度相談することが大切です。

20代からでも検査を~当院の検査データから見えてきたこと~

こうした若年者の大腸疾患の増加は、学会報告だけの話ではありません。当院の日常診療においても、同様の傾向を実感しています。

当院では開院初年度に、20代・30代の方が100名以上、人生で初回の大腸カメラ検査を受けられました。その結果、約3人に1人に、将来がん化する可能性のある大腸ポリープ(腫瘍性ポリープ)が見つかっています。

これらのポリープは、いずれも検査中に切除を行い、大腸がんの予防につなげることができました。

もちろん、「20代・30代の方全員が大腸カメラ検査を受けるべき」というわけではありません。しかし、血便がある、便秘や下痢が続く、お腹の痛みや張りが気になる、ご家族に大腸がんの方がおられるなどの場合には、若いからという理由だけで様子を見ることはおすすめできません。

「もっと早く相談していればよかった」と後悔する方を一人でも減らしたい。その思いから、当院では年齢にかかわらず、必要な方には大腸カメラ検査をご提案しています。

お腹の症状で気になることがありましたら、まずはお気軽にご相談ください。

便潜血検査が陰性でも安心とは限りません

便潜血検査は、便に混じった微量の血液を検出する検査で、大腸がん検診として広く行われています。

簡便で身体への負担も少なく、大腸がんによる死亡率を下げることが証明されている非常に有用な検査です。実際に、多くの大腸がんを見つけるきっかけとなっています。

しかし、便潜血検査は「大腸がんがあるかどうかを確定する検査」ではありません。

便潜血検査で調べているのは、「便に血液が混じっているかどうか」です。そのため、出血していない大腸がんや、出血量の少ない早期がん、ポリープの段階では陰性となることがあります。

また、大腸がんからの出血は常に起こっているわけではなく、検査を行った2日間にたまたま出血していなかった場合には、実際に病変があっても陰性となる可能性があります。

つまり、便潜血検査が陰性であっても、「大腸に異常がない」と完全に言い切ることはできません。

便潜血検査は非常に有用な検査ですが、「異常がないことを保証する検査」ではないことも知っておくことが大切です。

症状がある方は、結果にかかわらずご相談ください

便潜血検査が陰性であっても、

  • 血便がある
  • 便が細くなった
  • 便秘や下痢が続いている
  • 便秘と下痢を繰り返す
  • お腹の張りや腹痛が続く
  • 原因のわからない体重減少がある
  • ご家族に大腸がんの方がおられる

このような場合には、大腸カメラ検査をご検討ください。

実際に当院でも、「便潜血検査は陰性だったので安心していた」という方の大腸カメラ検査で、ポリープや大腸がんが見つかることがあります。

一方で、便潜血検査で陽性を指摘された場合は、症状の有無にかかわらず、必ず精密検査として大腸カメラ検査を受けてください。

便潜血陽性は、「大腸のどこかで出血が起きている可能性がある」というサインです。

痔が原因で陽性となることもありますが、「痔があるから大丈夫」と自己判断することはおすすめできません。痔と大腸がんが同時に存在することもあるため、実際に大腸カメラ検査で確認することが重要です。

便潜血陽性と指摘された方の中には、大腸ポリープや大腸がんが見つかる方も少なくありません。大腸ポリープは30~50%、大腸がんは3~10%の方にみられると言われています。

「陽性だったけれど忙しいから」「症状がないから」と先延ばしにせず、できるだけ早めに大腸カメラ検査を受けることをおすすめします。

まずは相談から・検査を受けるきっかけに

当院が大切にしているのは、気軽に相談していただける雰囲気づくりです。

大腸カメラ検査を受けるかどうかは、来院してから一緒に考えていただいて構いません。お腹の症状が気になる方、便潜血で陽性と指摘されたけれど不安な方、特に症状はないけれど大腸がんが心配な方。どのような段階でも、まずはお気軽にご相談ください。

「もっと早く相談すればよかった」と後悔される方を、一人でも減らしたい。そのためには、検査を受けるハードルをできるだけ下げることが必要だと考えています。

三宮という交通の便が良い場所で開業したのも、「思い立った時にすぐ相談できる」環境をつくりたいと考えたからです。当院は火曜から土曜・日曜(不定期)まで検査に対応しており、WEB・LINEからの24時間予約にも対応しています。

大腸がんは、早く見つければ治せる可能性が高く、ポリープの段階であれば予防することもできる病気です。

それにもかかわらず、検査を受ける機会がなく、進行した状態で見つかる方がおられます。

「あの時、検査を受けていれば」

そんな後悔を、一人でも減らしたい。

それが、私たちが掲げる「大腸がん死ゼロを目指して」という理念に込めた想いです。

こんな方に大腸カメラ検査をおすすめしています

大腸がんや大腸ポリープは、早い段階ではほとんど症状がないことも少なくありません。一方で、気になる症状が続いている場合には、大腸からのサインである可能性があります。

次のような方は、一度大腸カメラ検査をご検討ください。

症状がある方

  • 便に血が混じる、排便時に出血がある
  • 便潜血検査で陽性を指摘された
  • 便秘や下痢が続いている、または繰り返している
  • 以前より便が細くなったと感じる
  • お腹の張りや腹痛が続いている
  • 原因のわからない体重減少がある
  • 「何となくお腹の調子が以前と違う」と感じる

大腸がんのリスクが高い方

  • ご家族(親・兄弟姉妹・子ども)に大腸がんの方がおられる
  • 過去に大腸ポリープを指摘されたことがある
  • 潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患をお持ちの方

症状がなくても検査をおすすめしたい方

  • 40歳以上で一度も大腸カメラ検査を受けたことがない方
  • 「一度しっかり調べておきたい」と考えている方
  • 便潜血検査は陰性だったものの、不安がある方

大腸がんは、ポリープの段階で発見・切除することで予防できる可能性がある数少ないがんです。

「症状があるから受ける検査」だけではなく、「症状がない今だからこそ受ける価値がある検査」でもあります。

ご自身が当てはまるか迷われる場合も、まずはお気軽にご相談ください。

大腸カメラ検査でわかる主な病気

大腸カメラ検査では、大腸の粘膜を直接観察することで、さまざまな病気の診断や評価を行うことができます。

大腸がんやポリープの発見・治療だけでなく、血便や腹痛、便秘・下痢などの原因を調べるうえでも重要な検査です。

大腸カメラ検査で発見・評価できる主な病気

大腸ポリープ

将来的に大腸がんへ進展する可能性のある病変です。検査中に切除することで、大腸がんの予防につながります。

大腸がん

早期の大腸がんは自覚症状がほとんどないこともあります。大腸カメラ検査は、大腸がんの早期発見に最も有用な検査です。

潰瘍性大腸炎・クローン病

血便や下痢、腹痛などを引き起こす炎症性腸疾患です。粘膜の炎症の程度を評価し、診断や治療方針の決定に役立ちます。

感染性腸炎

細菌やウイルスなどによる腸の炎症です。必要に応じて組織検査を行い、他の疾患との鑑別を行います。

虚血性腸炎

大腸への血流が一時的に低下することで起こる病気で、突然の腹痛や血便を伴うことがあります。

大腸憩室症・憩室炎

大腸の壁にできた小さな袋状の突出(憩室)で、炎症を起こすと腹痛や発熱の原因となります。

痔(内痔核・外痔核)

血便の原因としてよくみられる病気です。ただし、「痔だと思っていたら大腸がんだった」ということもあるため、大腸カメラ検査による確認が重要です。

過敏性腸症候群(IBS)

過敏性腸症候群そのものは大腸カメラで診断する病気ではありません。しかし、便秘や下痢、腹痛の原因となる大腸がんや炎症性腸疾患などの器質的疾患がないことを確認するために、大腸カメラ検査が行われることがあります。

血便や便通異常などの症状があっても、原因はさまざまです。

「痔だと思っていたらポリープが見つかった」
「ただの便秘だと思っていたら炎症性腸疾患だった」
ということもあります。

気になる症状がある場合は、自己判断せずに一度ご相談ください。

当院の大腸カメラ検査について

専門医の経験とAIの力で、見落としの少ない検査を実践しています

大腸カメラ検査で最も大切なのは、「病変を見つけること」です。

どれほど楽に検査を受けられても、見つけるべき病変を見逃してしまっては意味がありません。当院では、「見落としを防ぐこと」を最も重要な使命の一つと考えています。

すべての大腸カメラ検査は、消化器内視鏡専門医・消化器病専門医である院長が担当しています。院長は、大腸内視鏡検査の症例数70万例以上を誇る工藤進英先生のもとで挿入技術の基礎を学び、その後は大学病院などで10年以上にわたり、内視鏡検査やがん薬物療法・遺伝性腫瘍の診療に携わってきました。

当院では、富士フイルム社の最新鋭内視鏡システム「ELUXEO 8000」を導入しており、BLIやLCIといった画像強調観察機能を用いることで、通常の白色光ではわかりにくい粘膜のわずかな色調変化や微細な構造変化を捉え、早期の病変発見に役立てています。

さらに、AI診断支援システム「CAD EYE」を全例で使用しています。AIがリアルタイムで内視鏡画像を解析し、ポリープが疑われる部位を画面上に表示することで、医師の観察をサポートします。

専門医の経験と判断力に、AIによる客観的な検出支援を組み合わせる。

当院では、この「人の目」と「AIの目」によるダブルチェック体制で、見落としの少ない大腸カメラ検査を実践しています。

「楽だった」と感じていただける、苦痛に配慮した大腸カメラ検査

「大腸カメラは痛そう」「以前つらい思いをした」という理由で、検査をためらわれている方は少なくありません。

当院では、できる限り苦痛の少ない大腸カメラ検査を心がけています。

ご希望の方には、鎮静剤(静脈麻酔薬)を使用した検査を行っています。ウトウトと眠っているような状態で検査を受けていただけるため、緊張や不安が軽減され、「気がついたら検査が終わっていた」とおっしゃる方も多くおられます。

鎮静剤の効き方には個人差があります。当院では、お一人おひとりの年齢や体格、既往歴、これまでの鎮静歴などを考慮しながら、薬剤の反応を確認しつつ慎重に調整しています。

院長は、大学病院で長年がん薬物療法に携わる中で、同じ薬でも患者さまによって効果や副作用が異なることを数多く経験してきました。その経験を活かし、「楽さ」と「安全性」のバランスを大切にした鎮静管理を行っています。

また、内視鏡の挿入には「軸保持短縮法」を基本とし、腸の形状や過去の手術歴などに応じて2種類のスコープを使い分けています。

さらに、検査中の送気には炭酸ガス(CO₂)を使用しています。炭酸ガスは空気に比べて体内への吸収が早いため、検査後のお腹の張りや不快感の軽減につながります。

鎮静剤を使用しない検査にも対応しておりますので、ご希望の方はお気軽にご相談ください。

盲腸到達率100%(2025年度)

盲腸到達率とは、大腸の最も奥にある盲腸まで内視鏡を挿入できた割合を示す指標で、大腸全体を十分に観察できたかを評価する重要な品質指標の一つです。

日本消化器内視鏡学会では95%以上が望ましいとされていますが、当院の2025年度の盲腸到達率は100%でした。

これは院長の挿入技術だけでなく、看護師とのチーム連携によって支えられています。適切な体位変換や腹部圧迫を行うことで、患者さまの負担を軽減しながら、安全かつ確実な検査を実施しています。

また、鎮静剤を使用する場合には、生体モニターを用いて血圧・脈拍・酸素飽和度を常時監視し、患者さまの状態を細かく確認しています。

当院では、安全性と確実性を大切にした検査体制を徹底し、

  • 見落としを防ぐこと
  • 苦痛をできるだけ少なくすること
  • 安全に検査を行うこと

この3つを大切にし、安心して大腸カメラ検査を受けていただける環境づくりに努めています。

大腸ポリープの日帰り切除

見つけたその日に治療まで完了できる場合があります

大腸カメラ検査で大腸ポリープが見つかった場合、ポリープの大きさや形状、内服薬の状況などを総合的に判断し、その場で切除できるものについては日帰り手術を行っています。

大腸ポリープの一部は将来的に大腸がんへ進行する可能性があるため、「見つけて終わり」ではなく、「見つけたらその場で治療する」ことが大切です。

入院の必要はなく、多くの方が検査当日に治療まで完了できます。切除した組織は、消化管病理を専門とする病理専門医が詳細に診断し、後日わかりやすく結果をご説明いたします。

「別の日に再度治療のため来院する負担を減らしたい」「できるだけ早く不安を解消したい」という方にもご好評いただいています。

大腸カメラ検査の流れ

初めての方でも安心して受けていただけるよう、一つひとつ丁寧にご案内します

Step1

事前診察・検査予約

医師が症状や既往歴、お薬の内容を確認し、検査の必要性や注意点をご説明します。必要に応じて血液検査やレントゲン検査を行い、下剤をお渡しします。

Step2

前処置(下剤の服用)

検査当日は、ご自宅または院内の専用個室で下剤を服用します。

当院では、専用トイレ付きの個室前処置室をご用意しており、周囲を気にすることなく安心してお過ごしいただけます。

Step3

大腸カメラ検査

ご希望の方には鎮静剤を使用し、眠っているような状態で検査を行います。消化器内視鏡専門医である院長がすべての検査を担当し、必要に応じてポリープ切除も同日に行います。

Step4

リカバリー・結果説明

検査後はリカバリースペースで約1時間ゆっくりお休みいただきます。その後、検査画像をお見せしながら結果をご説明します。

ポリープ切除や組織検査を行った場合は、2週間後に病理結果を詳しくご説明いたします。

少しでも不安を減らせるよう、各段階で丁寧な説明を心がけています。

こんな方もご相談ください

大腸カメラ検査が怖い方へ

「怖いから受けない」を、「受けてよかった」に変えたい

「痛そう」「恥ずかしい」「以前つらい経験をした」など、大腸カメラに不安を感じる方は少なくありません。

当院では、鎮静剤を用いた苦痛の少ない検査や、患者様のペースに合わせた丁寧な説明を大切にしています。

実際に、「もっと早く受ければよかった」「思っていたより楽だった」というお声をいただくことも多くあります。

不安なことや心配なことは、事前診察で何でもご相談ください。

お忙しい方へ

忙しい毎日だからこそ、検査を後回しにしないでください

「仕事が休めない」「何度も通院する時間がない」という理由で検査を先延ばしにされる方は少なくありません。

当院では、

  • 土曜日・日曜日の大腸カメラ検査
  • 胃カメラ・大腸カメラの同日検査
  • ポリープの日帰り切除
  • 専用個室でのスムーズな前処置

など、できるだけ通院回数や時間的負担を減らせる体制を整えています。

忙しい方こそ、将来の健康を守るための「短時間の投資」として、大腸カメラをご検討ください。

女性の方へ

女性の患者様にも安心して受けていただける環境づくりを大切にしています

「下剤を飲む環境が気になる」「周囲の目が気になる」という理由で、大腸カメラに抵抗を感じる女性も少なくありません。

当院では、院長以外のスタッフは全員女性です。また、専用トイレ付き個室での前処置や、プライバシーに配慮した院内設計など、安心して検査を受けていただける環境づくりを行っています。

女性ならではの不安やご希望にも丁寧に対応いたしますので、どうぞお気軽にご相談ください。